多くの牛と豚の尊い命が亡くなりました・・・多くの人間が心を痛めました・・・しかし宮崎は再び歩き始めます

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(軌跡3)宮崎子牛育成日記

家畜が全く居なくなった地域に家畜が返ってきて、以前のように雌牛の繁殖が始まりました。人工授精によってお腹に宿った小さな命が、生まれてくるのは約285日後。今年、口蹄疫で苦しんだ初夏に、この命たちがこの世に生まれてくるでしょう。
そのときまで、楽しみにしたいと思います。
今回は、牛の発情と人工授精について掲載します。


マウンティング
(発情の様子)
繁殖農場には、雌牛が再導入されています。雌牛は、21日間に1回発情がきます。発情のとき、牛は大きな声で鳴いたり、雌牛同士でもお互いの体にのったりします。
普段ゆったりしている牛がとても活動的になります。



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(牛の外陰部)
牛は行動だけでなく体にも変化がおこります。
普段はキュッとしまっている外陰部が緩んで透明の粘液を1mほど垂らします。粘膜面は赤く充血します。この体の変化や行動は数時間続きますが、21日間で1日だけ見られるもので、繁殖農家はこの体や行動の変化を見逃さないように、毎日、朝夕に観察を怠りません。



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(直腸検査)
発情が来ると農家の人は、人工授精師をよびます。
人工授精師や獣医師は、肩まで届くビニール製の手袋を付けて牛の肛門から直接子宮や卵巣を検査します。これを直腸検査と呼び、牛が大きな動物だからこそ可能な検査法です。牛の体はとても大きいですが、卵子の大きさは私たち人間とほとんど変わらないとても小さなものです。



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(人工授精)
人工授精師は、卵巣や子宮の状態を確かめて、授精適期と認めると人工授精にとりかかります。人工授精は肛門に片方の腕を挿入し、子宮の一部分を保持して、もう片方の手で管を挿入して、少量の精液を注入します。とても技術のいる仕事です。
この時、授精適期でなければ、管は簡単には挿入できません。
数分間でこれらの作業は完了します。
(下の写真は人工授精に使用するシース管とストローを保存するボンベです)
 

シース。_convert_20101104133036

ボンベconvert_20101104133241


               
安平号 
(安平号)
農家の農場に種雄牛はいません。農家の雄牛は、幼い子牛から去勢されて繁殖能力を欠いた牛だけです。お父さんになる種雄牛は、宮崎県の場合そのほとんどが、家畜改良事業団というところで管理されていました。種雄牛になれるのは、本当に一握りの雄牛だけで、多くの雄牛は、去勢されて肥育牛になります。種牛候補牛は、試験交配で出来た子牛の肉質などが上等と判定された牛だけが種雄牛として活躍します。宮崎県は、口蹄疫によって、全国の和牛改良に多大な貢献を残した安平号(写真)をはじめ、多くの種雄牛が命を絶たれました。
また、良い種雄牛を作り出すには、育種価の高い雌牛も必要です。
ワクチン接種で犠牲となった牛の中に、将来の種雄牛の母となるべき雌牛も多数含まれていました。


次回は、妊娠鑑定でお腹の胎児の様子をのぞいてみます

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